書展は書団体の顔です。日本書道院は三つの書展を毎年開催しています。
伝統的な「漢字」「かな」と、今の日本語で綴る「詩文書」および「学生の書」から成り立つ日本書道院の書。
毎年、東京都美術館で桜咲く4月に開催される公募展で、入場者1万人を超える本院主催の最大規模の書展です。
昭和27年以来回を重ね、平成23年で60回を越え、本院役員への登竜門としてますます充実してきました。
この書展で受賞すると受賞得点を獲得し、規定得点に達した時、役員としての「同人」に推挙されます。この「同人」から「学生部審査会員」へ、さらに「第二科審査会員」、最高位にある「第一科審査会員」への昇格は、おもにこの書展の成績によって決まります。
平成19年の第56回展からは、文部科学大臣賞と東京都知事賞も新設されました。
選抜展は昭和56年・創立30周年を記念して設立されました。現在は各部審査会員から選抜された出品者が、セントラルミュージアム銀座およびフェニックスホールで、11月に書の美を競っています。平成25年から選抜展対象者から100人を特別選考した100人展を創設しました。同人展も同時開催します。
日本書道院展に次ぐ規模の書展であり、秋の銀座の集いとして大きな楽しみになっています。
創立時から綿々として続く中学生までの書作展に、平成19年度から高校部も加わり、全作品対象に文部科学大臣賞も新設されました。
出品作品は中学生までが横26cm×縦78cm、高校生が小画仙半切です。これを軸装にし、日本書道院展と同時期に東京都美術館に展示し、表彰式も盛大に開催しています。
表彰式および展示会場には、出品者および父母などが全国各地から、多数ご来場になります。