機関誌「日本書道」の創刊、展覧会・研修会の実施など、日本書道院は書道文化の高揚・書道教育の推進に尽力してまいりました。

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活動内容

機関誌として、競書誌として、全国各地に届く「日本書道」。

伝統的な「漢字」「かな」と、今の日本語で綴る「詩文書」および「学生の書」から成り立つ日本書道院の書。

機関誌「日本書道」

創刊は昭和32年。社団法人許可の時点で誕生した機関誌「日本書道」は、令和5年8月号で通算790号といまだ健在。
多くの誌友、会員、役員の住む全国各地に毎月定期的に発送され、本院の活動報告や行事予定を伝え、さらに「初学者ならびに書を専門的に研究しようとする者の指導書として、また作品発表の場」となっています。
平成26年9月からペンや鉛筆を使用する硬筆部を新設し文字文化の底辺拡大を図っています。
令和元年からは毛筆細字も学べるようになりました。

機関誌「日本書道」

魅力ある資格制度の推進役

「日本書道」は競書誌として参考手本、古典書などを掲載しています。そして、毎月締め切り日までに搬入された半紙および条幅などの作品を責任審査して、優秀作品を誌上で発表します。
自学自習の手引きになり、これにより段・級などが決まり、多くの誌友が憧れの「師範」を目指しています。師範試験に合格すれば、師範認定証が交付され「会員」に認定されます。

役価値ある段級位「認定証」の交付

高校、大学などの推薦入試で、自己学習である書道の段級などのアピールも認められるようになっています。
一般社団法人としての信頼性もあり、現時点で獲得している段・級位認定証の交付要請も増えてきました。

「栄誉師範」合格で役員に

一定の条件を満たした会員には「栄誉師範」への挑戦が認められています。この試験に合格すると役員である「同人」「審査会員」に推挙されます。
令和3年から毎年実施することになりました。
当院の役員推挙は、日本書道院展での成績と、誌友から師範、そしてこの「栄誉師範」からという二つの道が開かれています。

他誌友からの編入も実力に応じて

他会・競書誌から「日本書道」誌への編入も少なくありません。実力に応じた段・級への編入を行っています。
お申し込み手続きの際、ご相談ください。

自学自習の誌友には通信指導を

支部に属さない個人誌友も、実力アップの指導が受けられます。一般の通信教育とは一味違った責任指導で、指導者を本部が紹介します。

支部長会で支部拡大の秘訣を

年2度開催される支部長会では、本部からの連絡、注意事項の説明、お願いなどの他、支部運営の参考に、活況支部の現状とその秘訣などを支部長が紹介しています。

日本書道院会館での指導も

日本書道院会館での第一・第三火曜日に個人指導・通信指導も実施しています。ご遠慮なくご相談ください。
お申し込みはホームページ内のお問い合わせフォームからお願いします。 お問い合わせ

支部支援に特別講師を派遣

本部・首都圏の情報を肌で知りにくい遠隔地などの支部を対象とした出張指導システムがあります。
支部の要請によって特別講師を派遣します。

関係文化団体と蜜なる連携で書壇内での確たる地位を確立

日本書道院は、日本国内はもちろん中国の書道関係団体および文化諸団体との連携も密にして、書壇内で確たる地位を確立しています。

全日本書道連盟の維持団体
全書壇を横断する唯一の組織「全日本書道連盟」には、その創立当初から中枢として積極的に関わり、有力な維持団体として活動し、役員なども多数輩出しています。
毎日書道会は参加団体
毎日書道会主催の「毎日書道展」にも積極的に参加。多数の受賞者、入選者を排出しています。その結果「毎日書道展」で多くが役員の座を獲得し、審査会員、会員などとして活躍し、中枢団体としての地位を築いています。
日中文化交流協会は特別会員
日本と中国の文化交流をリードする「日中文化交流協会」の特別会員であり、これによって中国の書団体などと、特別に親密な関係を保持しています。
中国とのつながりを大切に・・・ 鎮江に「望月望郷」誌碑を建立

戦後の混乱が続く昭和27年1月に起草された「日本書道院設立趣意書」に、時代を先取りした「一日も早く中国との友好関係を復活しなければならない」「文字書道はこの間にあって重大な役割を持つものと信じる」という一文が含まれています。
この趣意書の意志を重視して、昭和47年に日中国交が回復した後、日本書道院は積極的に中国との民間交流を続け、大きな成果を上げています。

■公式行事としての中国書道研究
昭和54年以後、積極的に公式行事に組み入れられた「中国書道研修」としての訪中により、参加者の多くはすっかり中国通になりました。これからも、この「中国書道研修」は続けられます。
■日中婦人書道交流展
昭和62年から平成7年まで、日中両国・7会場で「日中婦人書道交流展」を本院主導で開催し、本院女流書家はもちろん、中国各地の女流書家に活躍の場が与えられ、吉永小百合さん等女性著名人の賛助出品もあり女性の地位の向上にも大きく貢献してきました。この活動はその後、毎日書道会に引き継がれ、平成19年10月にも北京で開催されました。
■「望月望郷」誌碑建立と訪碑旅行

創立40周年記念事業で鎮江市・北固山に「望月望郷」詩碑を建立。
日中友好の証「阿倍仲麻呂顕彰碑」として、日中両国語で仲麻呂の歌「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも」が刻されています。(碑表の日文は田中凍雲名誉会長・碑陰の碑文は中村雲龍会長揮毫)白玉の大きな詩碑は当地の観光スポットになり、この訪碑も当院研修旅行の楽しみの一つです。

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